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Diary
■10月17日(日) 晴れ
 外に一歩も出なかった日。家でごろごろしながら、「ユングの心理学」(秋山さと子)と「ファイアズ(炎)」(レイモンド・カーヴァー)と、Number(プジョルが表紙の雑誌なんて誰が買うのだ)をちょっとずつ読んだり、テレビで大リーグやサッカーを観たり、昼寝をしたりゲームをしたりしていた。今夜は恭子さんがカレーを作っている。11時まで煮込むのであと一時間も待たなければいけない。バナナを一本食べた。
「STRAWBERRY」 曽我部恵一
■10月16日(土) 晴れ
 秋晴れ。月当番なので社宅の階段と建家の脇の通路の掃き掃除。コンクリートの通路の隅に土が吹き溜まり、草が土に根を下ろし、根に土が溜まっている様は、新興住宅地のマンションの様。むしればあっけなく剥がれる。
 自然や動物の大切さを教えるのに「擬人化」は常套手段だが、ともすれば「常に人が上である」という認識を根付かせていないか。狩人の神話では人は山羊になり山羊は人になり何処までも対等である。
 舞う埃を吸ってまたしても完全に鼻風邪。午後から仕事に行ったがまるで効率が上がらないので、約束していた出図だけを済ませてすぐに帰る。恭子さんが作ってくれた豚汁は涙が出る程に美味しかったが、出たのは鼻水だけだった。
■10月11日(月) くもり
 「0 1/2計画」(ゼロカニブンノイチ計画と読む)の打ち合わせ。新宿にて。相馬君のお兄さんであるあきらさんが5年以上もこつこつと作り続けているCGアニメを、もうそろそろちゃんと完成させて販売しようという計画。いや、本当はそんな簡単にひとことで済ませてしまえるような計画でもないのだけど。ともあれ、自分は関西方面の営業(といっても、喫茶店にチラシを置かせてもらうとか、そんなの)と、ウェブコンテンツのいくつかを担当する。
 今日は打ち合わせというより顔合わせのようなもので、地域通貨の活動をしておられる間宮さんと、美術関係の活動をしておられる香絵さんとは初顔合わせ。先の結婚披露合宿の縁で、みかみや岩ちゃん、ゲティも計画のメンバーに加わっており、早くも合宿の成果が表れているというところか。合宿の時に体感した、なんだか分からないけどみんなを包み込む幸せな空気を、今度はあきらさんの作品に託して、不特定多数の(ほとんどは)顔の見えない人々に届け、共感してもらうことがどこまでできるのか。少しでも輪を広げていきたいし、広げなければならないと思う。言葉にならないものを伝えるのはとても難しく、テキスト自体ではなくテキストの解説でしか伝わらないものは、頭では理解できるかもしれないが、テキストを読んだ人の人生においてはどうでもいいものであって、つまり、テキストを読んだ時に、その人の人生観に呼応する何かがあるからこそ「体で理解できる」ものになると思っているので、結婚披露合宿の主旨が何なのかを説明することも、レイモンド・カーヴァーがどれだけ面白いのかを説明することもずっと放棄して来たのだが、今度の計画では、そういう何かを頑張って言葉にして、僕のことを知らない誰かに伝えなければならないのだ。苦手だ、多分。でも頑張る。
 電車で、自分の隣で二人分の席を使って腰掛けて寝ている若者がいて、後から乗って来た老夫婦が一人しか座れずにいたので、若者の肩を叩いて起こし、ちょっと寄りなさいと言う。若者は席をずらしせっかく座れる様になったのに、老夫婦は遠慮して目の前の空いている席に座らずにいたので、なんだかこちらがとても恥ずかしくなったが、こんなことでくじけてはいけない。弓田先生のいう「人間としてあるべきことを貫こうとする精神的なエネルギー」を、もっと持ちたい。
ミエシカさんのつくったおみくじ:中吉 よからぬ ことを かんがえた
「こころの声を聴くー河合隼雄対話集」 河合隼雄:こないだ岩ちゃんが大阪に来た時にくれた本。帰りの新大阪の駅の本屋で、対談のひとつにあった白洲正子の「なぜいま青山二郎なのか」を買う。
■10月10日(日) くもり
 ロボコンの後輩林君の結婚式。舞浜のディズニー・リゾートの中にある、「クイーン・アリス」という今にも処刑を宣告されそうな名前のレストランにて。林君(と奥さん)の人柄そのもののとても誠実で実直で素直な披露宴。料理も美味しく、久し振りの後輩たちにも会え、楽しい時を過ごす。結婚式のスピーチで会社の宣伝をする人の気持ちは分からないが、なんにしても結婚式はいいものだ。おめでとう。
 海浜幕張にて2次会。夜は恭子さんの実家に泊まる。
「大聖堂」 レイモンド・カーヴァー
■10月4日(日) くもり
 朝からくしゃみが止まらない。ハクション大魔王ならもう4回くらい最終回になっている。熱はない。
「不思議の国のアリス」 ルイス・キャロル
「merry merry」 EGO-WRAPPIN'
  ■9月12日(日) 晴れ
 前々から行きたいと思っていた会社のすぐ裏にある古墳(継体天皇陵)におにぎりを持って行ったが、古墳は入り口がしっかりと閉ざされていて、(お堀もあるし)全然入れなかったので、仕方なくそばの児童公園でおにぎりを食べた。児童公園の砂場にあるライオンの像は、古墳を守るスフィンクスの様だった。銭湯に寄って帰る。
 屋久島で恭子さんの描いたスケッチをアップしました。こちら。全部サインペン画です。スキャナがないのでスケッチブックをデジカメで撮りました。コメントは私。
「頼むから静かにしてくれ」 レイモンド・カーヴァー
「愛について語る時我々の語ること」 レイモンド・カーヴァー
■9月7日(火) 台風
 何?風速60メートル?
 台風や地震が続く。ものすごい天変地異が起こりそうな感じ。きっと今、地球の(あるいは宇宙の、あるいは異次元の)どこかでのび太が世界を救うために戦っている。
 台風のため強制退社命令が出たので、今日は久し振りに早く家に帰り、籠る。恭子さんがカレーを作る横で、レイモンド・カーヴァーを読む。岩ちゃんから勧められた野見山暁治の「四百字のデッサン」もとても面白かった。
  ■9月2日(木) 雨
 リンクに会社の同僚山田君のページ「僕たちの小さな物語」を追加。山田君の書いた小説や童話が載っています。まだ、2、3の童話しか読んでいませんが、こういう人が冷蔵庫を作っているうちは、まだまだ冷蔵庫も捨てたもんじゃないと思いました。
 明日は鳥取。
■8月28日(土) 晴れ
 体の中からにんにくの臭い。
 屋久島旅行の日記はもう書けない感じです。泊めて頂いた晴耕雨読という宿の、オーナーの娘さんの旦那さんで、博多で家具職人している浦田さんをはじめ、屋久島に取り憑かれてしまった宿の常連さんたちといろいろ親しくしてもらって、最後の夜には屋久島や尾瀬の写真の第一人者である山下大明さんという方のご自宅に連れて行かれ、いままで飲んだ中でも3本指に入るような美味しいコーヒーをごちそうしてもらい、集合写真まで撮ってもらって、もう心から大満足の旅行だったのですが、今度の正月に宿のオーナー主催の「屋久島一周約100kmを歩いてみないか会」というものがあるらしく、是非行きたい、行くべきである、と強く思っているのですが、誰か一緒に屋久島行きませんか?むろん体力に自信はありません。
木

■8月14日(土) 晴れ
 iPod miniがやっと届く。先週買った登山靴を履き慣らすのも兼ねて茨木商店街へ買い物へ。本屋で、商店街で、好き勝手にスケッチを始める恭子さんも、ポケットに入るiPodと立ちんぼでも疲れない登山靴があれば、いくらでも待っていられる(こう書くと、なんか仲悪そうな夫婦みたいかな)。本屋で椎名誠の写真付き旅行記「波のむこうのかくれ島」を購入。iPodに曲を入れるのは、「無人島に持って行く曲」を決めるようで面白い。というわけで、明日からいよいよ屋久島旅行です。今更感に溢れていますが新婚旅行です。たぶん携帯通じません。メールも見れません。いざという時の連絡は(月がきれいだ、目玉焼きが上手く出来た、犬がいて通れない、etc.)泊まり先の宿、晴耕雨読まで。tel 09ー9742ー2090
 これも今更ですが、結婚披露合宿主題歌「ヒトとネコ」のライブバージョンをアップ。ビデオで撮ったものを、テレビで流しながら、マイクをスピーカに当てて撮ったので、音質は望むべくもありませんが、合宿の祝祭的雰囲気が感じられて、つまりはこれが「完全版」です。
■8月11日(水) 晴れ
 タイトル画を差し替え。東宝的に丘の向こうに現れる「ベラボウ」。立ち向かう(あるいは引き寄せられる)(バカみたいな長髪の)男はうちの弟。
 iPod miniはまだ受け取れません。
■8月5日(木) 晴れ
 久しくサーバーがダウンしていました。日台君、復旧作業ご苦労様です。もう、メールも読めます。部屋にはカナブンがいます。
■8月1日(日) 晴れ
 早朝、栃木で昨夜呑み会をしていた、みかみ、たまさん、仲内さん、菊池さんが車で下館に来る。相馬君の実家はお寺なので、6時にみんなで順番に鐘を突く。その後、下館夏祭りのクライマックス、神輿入水(神輿ごと川に入る儀式)を見る。お寺に戻って、朝食を食べ、吉沼君の編集した結婚披露合宿のビデオを観る。いい加減、合宿の余韻から抜け出さねばと思っているのだが、ビデオを観たらまたいろいろ思い出してしまって、まあ、いい思い出なのだから仕方がない。1週間夏休みなので、ミエシカさんの家に残り、畑の研修をする恭子さんを置いて昼過ぎに下館を発ち、東京駅でみかみと回転寿司を食べ、大阪へ帰る。ビデオに撮っておいたアジアカップ準々決勝ヨルダン戦は、PK戦の直前でテープが切れていた。吉沼君から借りた未編集の合宿ビデオを観ながら就寝。自分の出ているビデオはやっぱり嫌だ。この顔からこんな声が出ているのだと思うと気持ち悪い。
■7月31日(土) 晴れ
 相馬君、ヒロイさん、吉沼君、彩子さんと上野で落ち会い、相馬君の実家がある茨城県の下館へ。今日は下館夏祭りだ。夕方あきらさん、みえしかさんの家に着き、夕食をごちそうになり、夜になってから町へ出る。下館商店街の遠く向こうでうごめく黒い影は、(真偽の程は定かでないが)「日本一担ぎ手一人にかかる重量が重いお神輿」だ。この神輿はなんだか「遠くにいる程でかさが際立つ」気がする。夜の町を徘徊すると、呑んでもいないのに決まって酔っぱらう。
■7月30日(金) 晴れ
 大阪出張中の岩ちゃんが遊びに来る。先週の相馬夫妻、今週は岩ちゃん、来週は恭子さんのご両親と、我が家の「大阪みんなの宿」化は着々と進行しており、嬉しい限り。桂米朝の「らくだ」のビデオを観る。夏だし、米朝観とかないとなあ。
■7月25日(日) 晴れ
 昨日から、相馬君、ヒロイさんご夫妻がうちに来ていた。恭子さんは丁度、西高仲間谷口夫妻の結婚おめでとうパーティーで帰郷しており、僕が一人でお出迎え。昨晩は、豚肉の冷しゃぶと、ほうれん草とジャガイモのみそ汁を作って食べ、日本VSタイのサッカーを観た。で、今日は、相馬君が演出助手をしている宮沢章夫さんが、京都造形芸術大学の講師としてやっている講座の、劇の発表を、というか、劇を、観て来た。宮沢さんの日記に何度も出てくる、松倉さんという方がお目当てで、ダブルキャスト公演の、松倉さんが出る方を観たのだが、観ている間は、その松倉さんというのがどの人なのか分からず、ただ、3姉妹の長女役の人が、もたいまさこの様な風格で、やけに存在感があるが、宮沢さんの日記で読む松倉さんは、もっとキャピキャピしたイメージだったので、この人ではないだろうと思っていた。劇が終わって、ヒロイさんに訊いたら、その長女役が松倉さんだった。宮沢さんの日記にもあるが、「特別な人ってのは、特別なんだから」ってことだ。
 その後、大学の近くでカレースープを食べ、遠い雷を聞きながら銀閣寺へ寄り、京都駅で相馬君たちを見送る。京都の本屋で、村上春樹の「国境の南、太陽の西」と、宮沢章夫さんの「秋人の不在」(相馬君が演出助手をして、来年1月公演予定の「トーキョー/不在/ハムレット」の小説版)が掲載されている「文芸界」を買って帰る。「秋人〜」の北関東訛りはやはりどこか不自然で、そんな中でも、素直に結城の友達「ワクイ」の顔が浮かべば、まあ、上手く訛れているという判断基準を設ける。
■7月19日(日) 晴れ
 大阪でズボンとシャツを購入。タイに着て行く用。コムサの店員は異様な程に絡んでくる。接客の本質を忘れていやしないか。BSが映るようになる。これでセルジオ&松木の解説とは到底呼べない只の飲み屋のおっさん的ぼやき付きサッカー中継を離れ、山本アナの完璧実況が聴けると思うと嬉しい。あ、でも今やっているアジアカップ(韓国VSヨルダン)の解説は、元祖廃人解説者加茂だ。それにしてもアジア国々のサッカーのレベル差は、確実に小さくなっている。たぶん今回のドイツ予選までは、(日本が一番いいサッカーをしてもドーハで勝ち切れなかった様に、)経験の差で、韓国や日本は大丈夫だと思うが、そこから先は群雄割拠だ。アジアが相手だからといって5点以上点が入る試合は、もう無くなるという予想を、しておく。
 ネットでi pod miniを注文。落とし物してもいいようにメールアドレスを彫ってもらう。届くのは4週間後だってさ。
 恭子さんの日記をまとめて更新。永澤君といい、恭子さんといい、この面白さはずるいと思う。
■7月18日(日) 晴れ
 一週間遅れてAQUOSがうちに来る。香取慎吾は来なかったが、代わりに、いや、代わりじゃないけど、ほうちゃんが遊びに来て、合宿の写真の封詰め作業を手伝ってもらう。その後、ほうちゃんの持って来た「HERO」のDVDを観て、BSアンテナの設置を途中までして、ミエシカレーを食べて解散。液晶テレビは思った以上にシャープな画像で一安心。でもゲームは滲む。テレビを付けた時に、ブラウン管の点灯する「ビュン」という音がしないのは、なんだか拍子抜けがして、生まれてこのかた擦り込まれてきた小さなパブロフの犬を感じる。夜は「六月の勝利の歌を忘れない Vol.2」を観る。合宿のビデオもこんな風に編集できればいい。
■7月12日(月) 晴れ
 先週の金曜日の朝に、実家から電話があり、母方の祖父が亡くなったとのこと。とりあえずその日の仕事は早めに切り上げて、選挙の投票を済ませ、寝台列車で東京に帰る。品川で朝食を食べ、祖父母が住む清瀬市の家に着いたのが9時頃。祖父の死に顔はとても奇麗で、話しかけると目を開けるのだと母が仕切りに繰り言をしている。11時頃に葬儀屋さんが来て、納棺。11日(日曜)夜の通夜まではとりあえずやることもないので、せっかく関東に来たのだからと、全く行けるとは思ってもいなかった、岩ちゃんの個展を観に十条のカフェスペース101という喫茶店へ。そこには先日の結婚披露合宿へ来てくれた、靖子さん、良子さん、ゲティ、トミー、そして岩ちゃんと、西高のメンバーが揃っていた。遅れて谷口君、あかねさんの夫妻も合流。岩ちゃんの絵を観たり、ゲティの絵の話をしたり、谷口夫妻行きつけのお店を覗いたりとだらだら。岩ちゃんはなかなかコンスタントに作品を生んでいるようで、その創作意欲に頭が下がる。恭子さんも高校の頃は大分絵を描いていたようで、「最近はどんなの描いたの?」と訊かれ「ブリの切り身」と答える恭子さん。その後石神井公園の「Knulp AA」へ行く。ここは僕の父の大学時代の同級生の息子さんがやっているお店で、5月の結婚披露宴の引き出物を買わせて頂いた所なのだが、その時はネットとメールでのやりとりだったので、今回直に店長さんにお会いでき、あいさつすることが出来た。とても感じのいいお店と、店長さん。うちで使う用の醤油差しと、恭子さんの妹の管理栄養士試験合格祝いのお箸を購入。
 昨日(11日)夜は、通夜で杉並区の善福寺へ。お焼香のやり方を忘れ戸惑う。帰りに新宿駅で乗り換える際に、そういえば、みかみが大学ロボコンを観に行ってるはずだから、いまごろ新宿辺りで呑んでいるんじゃないかと思って電話してみたら、見事新宿駅で別の人と待ち合わせをしている所だった。その別の人というのは、豊橋技術科学大学のOBである樫山さんという、ロボコン時代にお世話になった方なので、一言挨拶をと思い合流。樫山さんは奥さんと一緒にロボコンを観戦して、これから豊橋に帰るということで、5分程しかお話しできなかったが、とても楽しそうで良かった。選挙は民主党が予想以上の健闘を見せていた。こうなると政権のキーの重さはますます公明党に掛かってくる訳で、最近、「公明党を正しく理解したい」という思いに駆られている。
 本日は告別式ということで、10時頃に再び善福寺へ。恭子さんは米朝の「らくだ」を思い出していた。最期、お棺に花を敷き詰める際には、美的センスに溢れていた祖父が、今にも「その花はこう飾るんだ」と言い出しそうな気がした。一人残された祖母の、名残が尽きない姿に目頭を熱くする。二人で寄り添った何十年という年月の重さはいかばかりか、推し量ることもできない。お棺の蓋を閉め、焼き場に行き、本当のさようならを。おじいちゃん、いろいろありがとう、ご苦労様でした。
■7月4日(日) 晴れ
 テレビが遂に壊れる。勝手に消えたり付いたりを繰り返して、終いには全く付かなくなるという症状。2年前のワールドカップの前にも故障して、買い替え時だなあ、とか思っているうちに何となく直ったのでそのまま使っていたが、今度も完全に同じ症状。となればアテネオリンピックまでには直るということなのだが、さすがにもう10年も使っているので買い替えることに。パスポートを取りに行くついでに梅田に寄って、AQUOSの20型を買いました。あと、BSアンテナも。来週末に届く。
 英治君から合宿の写真が送られてきて、みんなに配る分の焼き増しリストを作ったのだけど、ざっと数えて700〜800枚位ある。遠足の様だ。
 合宿でお祝いに靖子さんと良子さんから頂いた電波時計を壁に掛ける。この社宅の部屋には立派すぎるような気もするが、まあ、意外としっくりきているような気もする。たまに見上げると、「電波受信ランプ」がピコピコ点滅していて、如何にも「働いてるよ」とアピールしているようで面白い。あるいは「3分経ったので死にそう」なのかも。
 テレビが付かないと部屋が静かで大変良いのだが、明日早朝のEUROの決勝だけは見たいなあ。明日朝だけでも直らないかなあ。と言っていたら、恭子さんは、「サッカーなんてボール蹴ってるだけじゃん」とおっしゃいました。
 お知らせ。合宿の日記の最後を感動的に飾ってくれた岩ちゃんの個展が明日から始まります。僕は残念ながら行けないっぽいのですが、恭子さんは17日からの連休のどこかで行く予定。合宿のために描き下ろしてくれた、てるてる坊主の絵も出るそうです。合宿で知り合えた方もそうでない方も、興味とお時間がありましたら是非覗いてみて下さい。

「岩丸拓生 ドローイング作品展 ANNY」
日時:2004年7月5日(月)〜7月25日(日)
   (月〜土)9:00〜20:00
   (日):9:00〜18:00
場所:カフェスペース101
   〒114ー0032
   東京都北区中十条2ー6ー13 セントゥレ十条1階
   TEL 03ー3906ー3101
   京浜東北線東十条駅、埼京線十条駅からともに徒歩5分
   十条中央商店街の中ほどにある喫茶店です。

ちなみにANNY is“Anniversary”.だそうです。孤児のミュージカルじゃないよ、多分。
■6月29日(火) 晴れ
 合宿の写真がだんだん揃ってきたので(ご協力ありがとう!)、合宿の日記のページにアップしました。他にもいい写真が沢山あるので、おいおい紹介していきたいと思います。下の写真は、岩ちゃんが撮ったもので、遠くにいるのは隣でキャンプをしていた学生さんたちだと思われますが、夕暮れの空がきれいでとてもいい写真。大好きな一枚。
 ご用達のクリーニング屋のお父さんに街中でよく会う。こないだ本屋で見たと思ったら、今朝通勤途中で見かけ、帰りにスーパーに寄る途中にも、犬の散歩をしているところを見かけた。今日の帰りに自転車の前を、突然イタチのようなものが横切って凄くびっくりしたのだけど、そういえば、クリーニング屋のお父さんも小さくて出っ歯でイタチっぽいなあ、と思った。
キャンプ。夕暮れ

■6月27日(日) 曇り時々晴れ
 だらだらした一日。こんなに何もしない日も久しぶりだ。山形のおばさんからサクランボを一箱いただく。おいしいのでついつい何個も何個も食べてしまうが、全然減らない。夜は小松菜と里芋のまぜご飯と大根のみそ汁、いわし。弓田先生の本を読んで、界王様のもとで修行した悟空のように、恭子さんはめきめきと料理の腕を上げている。
だらだらの目線

■6月26(土) 曇り時々雨
 あっという間に週末。合宿で山形のおばさんに贈ってもらったお蕎麦のお礼に、京野菜の詰め合わせを送る。商店街で1パック180円のプラムを買って立ち食い。全然味がなかった。その後本屋でイエイツの「ケルト妖精物語」を、無印で新しい財布を、タワーレコードでウィルコの「YANKEE HOTEL FOXTROT」を購入。財布を選ぶのに、ポケットに入れたり出したりするのはどうにも怪しい人だな。ここのところ週末はずっと合宿の準備(と本番)に追われていたので、久しぶりの普通の週末。悪くない。恭子さんの買った料理の本、弓田亨、椎名眞知子共著「ごはんとおかずのルネサンス」の前書きが凄い。中沢新一が考えていそうなことを、この人たちは「食」という方面から徹底的に突き詰めている。いままでの料理の本とは(というほどいろいろ読んでいる訳ではないけど)明らかに一線を画する感じだ。
 食べるということは、音声を発するよりももっと本質的な、人と人とを結ぶ言語なのです。日本人は、このことをすっかり忘れてしまいました。そして実に多くの、してはならないことを食材に対してしてきました。皆さんは信じることができないかも知れませんが、この国で生産されるほとんどの食材には、私達の心と身体を元気にしてくれる栄養素がどうしようもなく乏しくなっています。私達の身体は、食べ物から欠落してしまった豊かな栄養素を求めてあえいでいます。そして必要なものが得られないために、私達の身体は朽ち果てようとしているのです。
 ウィルコのCDは個人的に久しぶりの大ヒット。ヘビーローテの予感。新婚旅行の行き先として、「屋久島、石垣島」か「アイルランド」を漠然と考えていたのだけど、あきらさん、ミエシカさんが結婚式をハワイでやるそうで、いっそ旅行もそこにするかと少し揺れる。古い財布の供養って、どうすればいいのでしょうか?
■6月22日(火) 晴れ
 放心状態はまだ続く。思考能力が普段の半分程しかない。データを消さないようにこまめにセーブしながらの仕事。頭の中では、シカバンドの「里芋」がずっとリフレインしていた。夜はカレーを作る。ミエシカさんから貰ったカレールーを使おうとしたが、説明書きが全く頭に入ってこないので、結局いつものゴールデンカレー。ミエシカレーはまた今度。
■6月21日(月) 台風
 さすがに休暇。昨日のことを日記におこす。午後から大阪パスポートセンターにパスポートの申請に行くが、まだ続く合宿の余韻で完全にこころここにあらず状態となっており、向こうについてから戸籍謄本と古いパスポートを家に忘れてきたことに気付く。財布の中には手数料分の金もはいっていないし。やれやれ、また休暇取らなきゃ。
■6月19日(土)晴れ 〜20日(日) 晴れ
 結婚披露合宿。日記というにはあまりにどうかと思われる量となってしまったので、別ページにリンク。もはや完全にみんなに全部読んでもらえる文量ではなくなっているが、それだけの密度とパワーと感動をもった披露合宿となったということが伝わればいい。この日記は僕が見たことしか書いていないし、それでも書き漏らしたことや今思い出せていないだけのことはいっぱいあるし、その他にも参加者(38人!)の数だけ物語があったのだと思うと本当に感無量。本当に素晴らしい時間だった。みんなありがとう。
■6月18日(金) 晴れ
 いよいよ明日結婚披露合宿。ロボコン仲間の浦部君は山口県下関からの参加と、今回の参加者中一番遠い所から赤いスカイラインで駆けつけてくれるのだが、途中休憩所として大阪の我が家に寄り、ギター等を積んで、仮眠をとって、大阪在住の芳ちゃんを乗せ、明日朝未明東京の合宿所へと発つ。我々夫婦は時間の関係もあり、明日朝の新幹線で関東入りする。なぜこんな企画を催したのか説明すると長くなるので説明しないが、とにかく多くの友人がなんだか分からない情熱に駆られて、この合宿の為にミュージカルをつくったり、コントをつくったり、漫画を描いたりなんだりとおおいに張り切ってくれていて本当に嬉しい。明日は集大成だ。集まって、カレーと水餃子をつくり、火を囲み、呑み、歌い、踊り、語り合おうぞ。みんな楽しめればいいな。
■6月16日(水) 晴れ
 6月だというのに晴れ続き。土日の合宿までなんとか持てばいい。スーパーで、「6月16日はムギトロの日」と書いてあったので麦とろご飯。素直に乗せられちゃって、これって大人になったってこと?
■6月13日(日) 晴れ
 結婚披露合宿で作る水餃子の練習。6回目。包んでしばらく置いておくと皮がくっついちゃう。でも茹でたての方が絶対美味いしな。どうしようかな。
 ちょっと前に見つけたintentionalliesというデザイナーのホームページが凄い。カードを掴んでほいほい投げているだけで楽しい。おかげで内容をちゃんと見る気がしない。ホームページはローテクでも十分かっこいいと思っていたけど、この技術は学んでもいいなと思った。学ばないけど。
■6月10日(木)
 デザインの打ち合わせで東京の本社へ日帰り出張。別にそこに触発された訳でもないけど(むしろ今週の「Number」の表紙にビビッときた)、ページちょっとリニューアル。大きい画像はナローバンドの人には酷ですか?
 「カイエ・ソバージュ」を読んでから、司馬遼太郎の「愛蘭土紀行 (街道をゆく30)」を読むとカソリックとプロテスタント、野蛮と文明、アイルランドと英国の対比がすんなりと理解できる(ような気がする)。
「新教(プロテスタント=英国人)の奴らはどうせ地獄へゆく。やつらはそんなことも知らずに浮世でビジネスにうつつをぬかし、仲間を組んで金儲けをしている。」

 資本主義、合理主義のイギリスから搾取され続け、それでも(それだからこそ)頑なに自らのスタイルを保ち続け、今でも妖精を見ることができるというアイルランドにちょっと行ってみたくなった。
「今までに、妖精とか、何かそういったものを見たことがありますか」とわたしはスライゴー地方の老人に尋ねてみた。「奴らには困ったもんだよ」という答えが返ってきた。
 恭子さんが日曜日に植えた大豆の種が日に日にものすごい勢いで成長して、もう芽を出した。純粋贈与の力(大地は何の見返りも求めずに食べ物を育ててくれる)、恐るべし。
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ヒトとネコ(LIVE 3.5MB)
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