屋久島のスケッチ
屋久島旅行(2004.8.15〜8.20)中に恭子さんが描いたスケッチ。全てサインペン画。絵をクリックすると大きいのが見れます。

「大阪モノレール 南茨木〜大阪空港」
 空港へ向かうモノレールの中のスケッチ。恭子さんがスケッチをしているときは、大抵本を読んで時間を潰しているのだが、それだと本を読んでいる絵ばかりになってしまうので読むな、と言われ、仕方なく窓の外を見ていた。

「倒れた木と、倒れていない木」
 屋久島2日目。「もののけ姫」のモデルとなった森があるという白谷雲水峡にて。原生林コースに入ってすぐの所。あとから通り過ぎていったパーティーのガイドさんが、「ここからが本番なのに、ここまででフィルムを使い切っちゃう人がいるんですよね」と説明していたが、ほんとにこの調子でいちいち脚を止めてスケッチをしていたらすぐに日が暮れちゃうな、と思った。

「白谷雲水峡で休憩する人」
 途中の渓流で岩に腰掛けて休憩。屋久島の水はほんのり甘い。

「樹と、樹に生えた木と、樹に生えた木に生えた苔と、その他」
 倒木と、渓流を描いたので、今度は杉を描こうとして恭子さんが目を付けた大木は、杉ではなかった。雨が降って来て、帰りのバスの時間もあったので未完だが、もっとも屋久島っぽいといえばぽい作品。

「朝の散歩、林を抜けると宮之浦川」
 宿の人に教えてもらった河原に朝の散歩。「工事中につき通行止め」の先にあるその河原は、昨夜の台風で増水し、水も濁っていたが、朝の日射しの中で細く降り続く雨がきらきらと照らされているのは涙が出そうな程美しかった。

「上屋久町漁協きょうはしけ」
 一湊で海水浴をしたあと、2、3時間に一本の帰りのバスまであと5分くらいあったので、売店でたこ焼きを注文したら、やけに念入りに電子レンジで温めだして(多分、どこから来たかと訊かれ、大阪ですと答えたので、本場の人に審査されるとプレッシャーを感じ、あちあちにチンして味を分からなくしちゃおうとか思ったのだろう)、バスが来るんですけど、とか言ってもなかなか温め終わらなくて、嫌がらせの様にもたもたしているうちに遂にバスは行ってしまったので、途方に暮れて近くの漁港まで歩いて行き、そこで恭子さんが絵を描く間、あちあちのたこ焼きを食べながら椎名誠を読んでいたら、風が吹いて、たこ焼きを入れていたビニル袋が飛ばされて、慌てて立ち上がって追いかけようとしたら、膝の上からiPodが転げ落ちて傷物になってしまった。船は揺れていた。

「台風でおそろしい大波、たべられちゃうので怖い怖い」
 台風で予約していた午前中のフェリーが欠航になり帰れなくなったのを「幸い」に、レンタカーを借りて島の沿道をぐるりと一周していたら、恭子さんが車に酔ったので、栗生の海水浴場の駐車場でひと休みをしている時の絵。なんてことはどうでもいい絵。

「大川の滝の音としぶきは頭がからっぽになる」
 屋久島で最大級の落差80mを誇る大川(オオコ)の滝のふもとでしぶきを浴びながら大きな岩の上で昼寝しているうちに描かれた一枚。雨が降った後だったので水量は多かったと思われる。

「鹿児島空港、旅はもうすぐ終わり」
 機械設計屋の癖にメカの絵が苦手な恭子さんが、練習を兼ねて帰りの空港の喫茶店で描いた絵。実は行きの空港でも飛行機を描こうとして、先にタラップとかを描いているうちに主役の飛行機はいつの間にかいなくなってしまっていて、動くものは先に描くという反省の下に描かれたリベンジの一枚。